英語が口からあふれ出す3つの最強トレーニング法とは?
英会話を習得するにあたり、各教材の学習方法を実践していただければよいのですが、それプラス、私自身も実践し、学習効果の飛躍的アップを実感できたトレーニング方法をご紹介します。
以下の3つのトレーニングを学習に組み入れていただければ、英語の習熟度が格段に上がります。英語学習者ならばご存知かもしれませんが、効果は保証済みですので、ぜひお試しください。
意味のまとまり(チャンク)を意識してリーディングする
英文は意味のまとまり(チャンク)ごとに訳しながらリーディングすると、英文構造がつかみやすくなり、受験英語のように英文を訳し上げる(英語を後ろから前に訳すこと)ことをせずに瞬時に意味を把握できます。例えば、
あそこで綺麗な女の子と昼食を食べている少年を知っていますか?
これが一般的な訳ですが、英文を後ろから前に戻って訳し上げているので、英文を最後まで読まないと正しい訳に到達しません。
上の英文を意味のまとまりごとにスラッシュをいれて、チャンクごとに訳していくと、
あの少年を知っていますか、昼食を食べている、綺麗な女の子と一緒に、あそこで。
英文を前から順番に訳しているので、正しい日本語にはなっていませんが、日本語としては十分意味は通じますよね。
このように、英文を前からチャンクごとに訳してリーディングする習慣を身に着けると、即座に英文の意味と構造をつかめるようになります。この方法をスラッシュリーディングと呼び、英語回路を構築するのに非常に重要なトレーニングです。
この効果は絶大で、聞こえてきた順に英語の意味を取れるようになるので、特にリスニング力が大幅にアップします。
スピーキングでは、英語の語順に従い、伝えたい内容(日本語)をチャンクごとに分割して発話できるようになるので、いちいち頭の中で英語を組み立てた後に発話することがなくり、会話のレスポンスが向上します。
発音を徹底的にまねる
正しく発音できる単語・フレーズは、聞き取れますし、聞き取れる表現は自分で話すこともできます。これは間違いないです。逆に、聞き取れない英語はどんなにゆっくり話されても聞き取れませんし、話せません。
これは、あなた頭の中に、その単語・フレーズ特有の「音のデータベース」が存在しないので、ただの雑音に聞こえてしまうためです。
そこで、ネイティブが話す英文を、イントネーション、リズム、リエゾン(単語と単語が連結して音が変化する現象)なども含めて、声に出して徹底的にまねることで、まずは頭の中にその英文の音のデータベースを構築させます。
この時、その音のデータベースに対応する日本語訳をリンクさせるつもりで発音練習するようにしてください。このトレーニングによって、英語と日本語が強固に結びつき、英語→日本語、日本語→英語の双方で即座に反応できるようになります。
練習した単語・フレーズの音のデータベースが構築されれば、その単語・フレーズをネイティブがどんなに速く話しても必ず聞き取れますし、自分自身でも話すことが可能となります。
ただやみくもに音のデータベースを頭の中に構築するのでは、非常に非効率的です。そこでおすすめしたいのが、ネイティブが頻繁に使用する重要フレーズの音声を集中的に記憶し、使い分けられうようになることです。
これによって、ネイティブの日常会話で重要となるキーフレーズを効果的にマスターできますので、リスニング力の飛躍的なアップが望めます。私が使用している英会話教材は、初心者向けの独学系教材、「ネイティブイングリッシュ」です。この教材は大変効率的にネイティブフレーズとその使い分けが身に付きますよ。管理人の英会話学習の備忘録は初心者ながら英会話を始めました。を参考にしてください。
英文を高速音読する
上の2点を踏まえた上で、英文を繰り返し音読してください。語学を習得する上で音読は絶対に必要です。音読なしに英会話を極めることは不可能でしょう。
そもそも、会話とは、聞いた英文を感覚神経を通して大脳で意味を理解し、運動神経を介して口で発話するわけですから、英語用の口の筋肉を鍛え、口が速く回るようにしなければなりません。それには高速音読が欠かせません。
英会話はよくスポーツに例えられます。スポーツでも練習をさぼると運動技能が低下しますが、英語も同じです。英語用の口を作ることで、スピーキング力がアップするのです。
また、英文を高速で何度も何度も音読すると、英文がより効率的に脳に定着するだけでなく、同時に音のデータベースの構築も強化されます。
そのうえ、高速で音読できるようになると、その速さで英文を理解できるようになるので、リスニング力もアップし、一石三鳥の効果をもたらします。
このように、高速音読を繰り返し行えば、英会話スキルの素地が養われ、スピーキング・リスニング力が飛躍的に上達します。
まとめ
といわけで、おすすめの英会話教材と効果的な学習法をご紹介しました。
何十年と英語の勉強をし、検定試験でも高得点を獲得している方でもスピーキング、リスニングはまるでダメって人、多いですよね。
理由は簡単。リーディング、ライティングの視覚学習ばかりで、音声トレーニングにかける時間があまりにも少なすぎるから。本来、言語スキルは、リスニング→スピーキング→リーディング→ライティングの順に難易度が上がります。
私たち日本人は、ネイティブだって苦労する英語の論文や評論文を平気で読み書きしているのですから、リスニング、スピーキングができないわけないんです。もっと口を動かして、英語を声に出す音声学習に注力しましょう。
ともあれ、英会話教材で生の英語をたくさん聞きまくり、音読しまくってください。あなたの英語が「知っている英語」から「使える英語」へと進化するブレイクスルーを必ず経験できますから。